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第197回 34年ぶりに昔の相棒と

その昔、日本製のレーシングカーでレースがしてみたくて、鈴鹿にあるレーシングカーコンストラクター、ウエストレーシングカーズの神谷さんに無理を言って作ってもらったことがある。

197-1 本当に久しぶり
今の相棒と

当時、日本ではFJ1600と呼ばれるスバルの水平対抗1600ccエンジンをトランスミッションごと移植したナショナルフォーミュラが産声を上げたばかりだった。
アメリカでは世界的に入門フォーミュラとして定着していたフォーミュラフォード(FF)のレースが行われていた。もっとも、スポーツカークラブオブアメリカ(SCCA)のそれは、エンジンこそ同じ1600ccOHVのケントユニットにヒューランドトランスミッションという組み合わせを使うものの、タイヤは世界的に使われていたバイアス構造の溝付きではなくバイアスのスリックタイヤだった。

ポテンシャルパフォーマンスは同じようなものだろうからと、1982年式ウエストレーシングカーズ製のFJ1600のリアフレームとリアサスペンションを変更し、ケントユニットとヒューランドトランスミッションを押し込みFFに変身させてアメリカに送ってもらった。

日本製のフォーミュラフォードは世界中でこれ1台。それが自慢だったし、あわよくば日本製レーシングカーの世界進出につながるかななんて夢を見ていたのだけれど、世の中はそんな甘くなかった。

渡米した76年当事よりは円が高くなったとは言え、1982年の対ドル為替レートはまだ240円前後で推移。かなり頑張って頑張ったのだけど、円が太平洋を渡ると目減りしてしまい、FFのレース活動を続けるられるほどの余裕は生まれなかった。酸っぱい思い出。
せっかくSCCAの公認を取ってレースに参加したのだけれど、出るからには勝てるエンジンがほしかったけどそれもかなわず、ガレージに眠らせておくのももったいなく、泣く泣く神谷さんの元へ送り返した。

あれから30数年。神谷さんから「WEST82FFをあのままにしておくのは忍びないからFJ1600にコンバートする。ついては鈴鹿のレーシングリジェンドミーティングで乗らないか?思いでもあるだろうし」とありがたい電話。当事満足に走らせてあげられなかった負い目はあるけど、よろこんで再会を約束。

197-2 往年のFL500やフロンとラジエターのFJ1600に混ざって

197-3 伊勢湾に向かって鈴鹿サーキットのストレートを下る

197-4 やっぱり風のあたるマシンは楽しさいっぱい

※再コンバート後のテストもしないままだからペースは控えめ

鈴鹿レーシングリジェンドミーティングは、かって鈴鹿サーキットのアマチュアレースを走り幾多のレーシングドライバーを輩出した国産フォーミュラカーを称え、その存在を後世に残そうという試み。4回目になる今年は夏を思わせるような暑さの7月2日に行われた。
第3回鈴鹿レーシングリジェンドミーティングの模様はこちら

197-5 第4回鈴鹿レーシングリジェンドミーティングの参加者と記念撮影

197-6 フォーミュラフォードだった証 WEST82FF のプラック

197-7 アメリカのレースで着ていたシンプソンのレーシングスーツを引っ張り出して
3レーヤー綿入りは暑かった !!!

ウエストレーシングガーズの神谷さんありがとうございました。

第196回 交通統計から見える現実

2016.08.01.月曜日 | 交通 | 運転

毎年購入している交通統計の平成27年度版が発売されたので、手に入れてユイレーシングスクール独自のデータに加筆した。

わが国を走る原動機付きの乗り物の総数はまだ増え続けていて、昨年4月1日現在で9,133万台にのぼる。
少子化がニュースになることが多いのに、なにがしかの運転免許を持っている人の数もまだまだ増え続けていて、昨年12月末の時点で8,215万人を数える。

日本の人口が1997年あたりから1億2千7百万人あたりで推移しているのに対し、このふたつの数字は交通統計に数字のある1966年以降増加の一途をたどっている(免許人口は2015年が最多ではあった)。年を追うごとに、社会が自由に走り回れる自動車への依存度を、今もなお増しているのは間違いない。

しかし、どんなに自動車が増えても、どんなに自動車技術が進歩しても、自動車を動かすのはしょせん人間。自動車が、いわばなくてはならないものの時代に、人間は自動車とどう向き合っているのだろうか。
運転免許さえあれば誰でもどこへでも走らせることができる自動車を、いったい、人はどう操っているのだろうか。

146-1

昨年の類型別交通事故件数を見てみると、警察庁が分類する人対車両、車両相互、車両単独の全ての数字が減っている。中でも車両単独の事故が交通事故全体に占める割合は過去最低の3.02%までになった。乱暴な言い方になるけれど、独り相撲を取る人が減ったね、と思ったら怒られるだろうか。

だがしかし、車両単独で事故を起こした場合に死にいたる割合は相変わらず高く23.78%。一時期ほどではないものの、ここ3年ほど死亡事故件数全体の4分の1になんなんとしている。

146-2

それが2輪車であれ4輪車であれ、業務なのか趣味なのかを問わず、自動車を動かすことができる人が82,150,008人もいるのだから、中には自動車に裏切られるような運転をする人、自動車の運転をなめている人がいるのはしかたがないことなのかも知れない。

ユイレーシングスクールが望むところではないけれど。

第195回 言い訳はしません

初めての岡山国際サーキットが雨で路面がフルウエット。走行時間が20分で、その上、手違いがあって、という言い訳はしませんが、とにかく最初から最後までクルマを落ち着かせることができませんでした。(;へ:)

直前を走っているのにテールを流してしまい邪魔をしてしまったみなさん、申し訳ありませんでした。

来年は万全を期して参加したいと思います。

第194回 ルノーがいっぱい

194-01 ルノーパッションデイズにおじゃました

194-00 ルノーパッションデイズには各地からルノーと、ルノー好きが集まっていた

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当日。ゲートオープンの5時に合わせるかのように強い雨が降る。それでも続々と集まるルノーユーザー。

194-02 写真は雨が小降りになった6時前のルノーカップ出場車待機場所

194-03 現行生産車が主流だけどあまり見かけないモデルも

194-04 手馴れた感じで出走準備。

194-05 山あいに排気音がこだまするころコースをはさんだ駐車場もほぼ満車

194-06 かってF1GPも開催されたことのあるコースを走る

194-07 走り終わるとボンネットを開けてエンジンを冷やすのはお約束

194-08 この日ばかりはピットサインエリアが特等席

194-10 こちらはファミリー向けのオールルノーランの待機場所
カングーやメガーヌエステートも

194-11 オールルノーランはサーキットのペースカーに先導されて走る

194-12 1周3700mのコースに50台の様々なルノー

194-13 中には懐かしいクルマも

◎ オールルノーランの様子


194-14 観戦に来られた人は家族連れやカップルが多かった

194-15どんなクルマでも参加できる走行会を走るルノーの1
(ルノーオンリーはルノーカップとオールルノーランのみ)

194-23 その2

194-24 その3

194-25 その4

194-26 その5

194-27 パドックには屋台も

194-28 ルノーユーザー専用の駐車場には当たり前だけどルノー車ばかり

194-29 昼近くになって雨の心配がなくなると1コーナー奥の駐車場も満車

194-30 雨が上がったルノーブース

194-31 ルーテシアRSトロフィーと新型トゥィンゴがお目見え

194-32 商品説明中のブレンさん

194-33 雨が上がったので屋根を開けて

194-34 トゥィンゴを写真に収める方が多かった

194-35 たぶん、これはいい

194-36 懐かしいアルフィンドラム

194-37 ルノーグッズの販売も

194-38 ルージュ フラムのルーテシアRSはなかった

194-39 ルノー・ジャポンが展開しているルノータコツボチャレンジ

194-40 挑戦中

194-41 小さい回転半径の秘密

◎ ルノー タコツボチャレンジの様子


194-42 ステージではブレンさんがルノーのモデルについてふだん聞けない話を

194-43 参加者の中にはこんな方も
「もと国王」さんとか

194-44 ルノーカップ参加車の中にはこんな硬派なクルマも
個人的好み

194-45 正規輸入車だとは知らなかった

194-46 お茶目ですね

194-47 自動車雑誌2誌がメガーヌRSをベースに競い合ってチューニングして紙面を飾ってるとか

194-48 速さを競うのはそれぞれの編集長だとか

194-49 朝一番の豪雨が嘘みたいに晴れわたった

194-50 この日はルノー密度が高くて◎

楽しい一日でした。

第193回 参加者募集中、です

193-1 6月のYRSドライビングワークショップで記念撮影
スクールが終われば笑顔、笑顔、笑顔

嬉しいことに、去年あたりからユイレーシングスクールに初めて参加してくださる方が増えてきた。

過去10数年。90%ぐらいの率で圧倒的にリピーターが多かった。リピーターがいけないというのではもちろんないのだけど、ユイレーシングスクールで運転に目覚めてくれる人がもっと多いといいな、と思っていたのも事実。

6月に開催したYRSドライビングワークショップには18名の参加があったが、うち8名の方が初めてユイレーシングスクールに参加してくれた。今週末のYRSオーバルスクールも14名の申込みがあって、うち4名が初参加だ。

参加された方がどんな動機でユイレーシングスクールを選ばれたか機会あるごとにお聞きして活動の参考にしているのだけれど、YRSドライビングワークショップに参加された方の回答を紹介したい。

193-2 写真は過去のスクールから

【設問】
1:どこでユイレーシングスクールのことをお知りになりましたか?
2:数あるドライビングスクールの中でユイレーシングスクールに参加された理由をお聞かせ下さい。
3:ユイレーシングスクールのカリキュラムはお役に立ちましたか?
4:ユイレーシングスクールに対するご感想、ご意見をお聞かせ下さい。

193-3 写真は過去のスクールから

【回答】
Aさん 33歳 男性 ロードスター
1:「ドライビングスクール」「サーキット」などのキーワードでGoogle検索しました。
2:レッスン項目と目的がしっかり記載されていて、いずれも腑に落ちる内容だったからです。
3:役に立ったと思います。レッスン帰路の交差点や高速道路から、タイヤのどこに荷重がかかっているのか意識するようになりました。
4:期待以上に楽しい一日で、また参加したいのですが、富士はちょっと遠いです・・・。ぜひ名古屋周辺でも開催してください(鈴鹿サーキットや、三河にも小さいサーキットたくさんありますので)。

Bさん 男性 フィット
1:インターネットです。
2:HPに公開されている教科書を読み、購入したCDを聴いた結果、基本からしっかり習いたいと思ったからです。
3:大変役にったったと、これから実感できる気がします。
4:一度では足りないので、できればまた参加したい。よろしくお願いします。

Cさん 男性 BMW650
1:Website。トヨタなど他もありましたが、拘りが感じられユイにしました。
2:1に記載
3:とっても役に立ちました。コーナリングの挙動がよく理解できました
4:また参加します!

Dさん 女性 トヨタオーリス
1:知人の方からすすめていただきました。
2:レースに参加されている知人の方に教えていただいたので。
3:およそのレベルごとに反復練習でき、程よい走行時間と休憩時間があり良いと思います。インストラクターの方がしっかり見ていらっしゃるのでたくさん直していただきました。また、理論的な説明が納得できます。
4:受講料はけして安くはないのでしっかり吸収しようと意識してがんばれます。また参加したいのでよろしくお願いいたします。

Fさん 男性 ポルシェ911
1:Googleでレーシングスクールを
2:場所と日程がぴったりだったので
3:考えるヒントになった
4:考えて試して感じる、と言う点では良かったけど、ちょっと忙しく感じたのでもう少し人数が少ないと良いかな?慣れると良いのかもしれないが初参加では出来ないことが多くて難しく感じた。楽しかったです。また参加したいですね。

193-5 写真は過去のスクールから

193-6 2016YRSパンフレット

理にかなった運転を身につけるために、あなたもユイレーシングスクールに参加してみませんか?

第192回 レースで腕を磨く

ユイレーシングスクールは卒業生を対象にレースを開催している。レースと言ってもライセンスも要らないし、ふだん乗っているクルマで参加できるし、観客もいないから、日本で一般に認識されている自動車レースとは少しばかり趣きが違うかも知れない。

しかし、『クルマを道具として用い、速さを勝敗の要因とする競技』という自動車レースの定義からすれば、れっきとしたレースだ。しかも知っている人は知っているけど、YRSスクールレースの常連はレベルが高くしぶとい。

なので、手軽に参加できる割に敷居が高いのだろうか、新規の参加者がなかなか増えない。そこで、6月と7月にレースデビューキャンペーンをやることにして、初めてYRSオーバルレースに参加する人には参加費大幅割引の特典を用意した。

で、6月のレースには4名のYRS卒業生がレースデビューを果たした。ユイレーシングスクールはレースに出ることもドライビングテクニックの向上に役立ちます、といつも言っているけれど、実際に初めてレースに参加した当人がどう思っているか、感想文を読んでもらったほうが手っ取り早い。今回は2名の方が送ってくれた。

192-1 YRSオーバルレースはローリングスタート

・Mさん 51歳 VWポロ
今回、YRSオーバルレースを大変楽しませて頂きました。オーバルレースと言えばインディ500とかありますが、今まで全く興味なかったんですよ。それよりルマンとかニュル耐久レースの方が本物のレースと思っていました。がしかし、目から鱗でした。やはり食べず嫌いではダメですね。以下、私の感想です。
‐ まず、今回初めて参加の人達に、参加費用含めてハードルを下げて頂いたので気軽に参加できました。他の初めて参加者の方たちも同様のコメントされてました。従いまして、間口を広げるために継続されてはいかがでしょうか。
‐ いつも前後左右に車がいるため、常に360度注意を払いながらドライブをするよいレッスンになりました。
‐ 他の車がいつも近くにいるので相手との駆け引きみたいな状況が生まれて、考えてドライブする癖をつけるよいレッスンだと思いました。
‐ 相手が差し迫るとミスしがちですが、レースでもメンタルを冷静にする必要がありますね。勉強になります。
‐ サーキットの走行枠で走るのと違い、相手がいるので時にドライブのセオリーを無視した状況下に陥ることもままありましたが(コーナーで鼻先を先に入れたいがために突っ込み過ぎるとか)それも含めてレースなのかなと面白かったです。
‐ 車の性能差を気にせずレースが出来る安心感がありました。
‐ アイドルタイムが少なく多くのセットを周回出来るので、費用対効果大と感じました。(普通の走行会やレースだと20-30分2本とかで費用も高い)
‐ やはりFMラジオを通じてリアルタイムにアドバイスを頂けるのがためになります。(後でこうでしたよと言われても、もう忘れている場合がほとんど)
‐ みなさん、レースとはいえマナーが大変良いと感じました。私が参加する走行会では赤旗や、強引なせめぎあいなど気分を悪くするケースが多いのですが、それが無さそうですね。サーキットでのレースになれば変わってしまうのかもしれませんが。
‐ 都合が合えば、また参加したいと思います。
‐ オーバルのみならず、FSWのショートコースや筑波1000あたりでも開催して頂ければいつか参加したいです。


・Oさん 50歳 NDロードスター
先日のオーバルレースではお世話になりました。
1日中、自分的にはかなりの距離を走ることができ、昔に比べてクルマを制御するレベルは格段に上がったのではと認識しています。やはり、たくさん走れるのがユイレーシングスクールおよびレースの良い点かと思います。同じ動作の繰り返しで単調な部分はありますが、自身のスキルが低いこともあり、毎周違う状況が出てくるのでそれを克服し再現性を高める意識が出てくること、1周毎に失敗・トライと修正・改善を短時間のうちに繰り返しできること、クルマの限界部分の思わぬ挙動を余裕をもって対処しスキルが習得できること、がオーバルのメリットかと考えます。
一方で、こちらから取りにいかなければいけない部分かもしれませんが、自分が客観的に見てどのくらいのポジション・スキルにいるのかが可視化できればいいなとも思いました。参加しているクルマは同じ車種でも中身はそれぞれで、どのくらいが自分のベンチマーク・ターゲットなのかが容易に意識できるといいなとも感じました。
それから個人的な悩みですが、このままノーマルで走り続けるのがいいのか、少しはクルマに手を入れたほうがいのかよくわからないところです。自分の運転スキルを上げていくことが目的なので、経済的にあまり余裕が無い中、いじることより走ることにお金をかけた方がいいと思っていること、クルマをいじると自分のレベルアップなのかクルマのレベルアップなのかわからなくなること、からしばらくはノーマルのままで走っていこうと考えていますが、それでいいのかどうか正直よくわからないところです。
7月のレースもできれば参加したいと考えておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

192-2 性能差が表れにくいコースレイアウト

192-3 動力性能が勝っていても抜けない

192-4 自分がミスをせずに

192-5 相手がミスをした時しか抜けない

192-6 ノーマルの足でも

192-7 SUVでも参加できる


7月のYRSオーバルレースもキャンペーン中です。YRSオーバルスクールを受講したことのある方はぜひ遊びに来て下さい。

第191回 なぜYRSドライビングワークショップなのか 最終回

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ユイレーシングスクールではテキスト形式のメールマガジンを発行しています。以下はその最新号の抜粋です。

『YRSドライビングワークショップでは午前中にスラローム、ブレーキング、フィギュア8の練習をみっちり行い、午後はYRSオーバルスクールのさわりの部分を体験します。午前中に練習した加速、減速、旋回に対するスロットル、ブレーキ、ステアリングの各操作を高い速度で連携させる練習です。

オーバル走行の最後のほうになると、ユイレーシングスクールに来るまでスロットルを全開にしたことがない人も、本人が納得しているかどうかは別として、十分なペースで走行します。たった一日とは言え、参加したみなさんが「失敗の数」を減らそうと努め、「うまくいったかな?の数」や「まぁまぁ成功の数」を増やすことをあきらめなかったからです。

ユイレーシングスクールを受講されたことのない方の中には、『速く走ることと運転が上手くなることと関係があるの?』と疑問に思う方がいるかも知れませんが、速く走ることのできる人は間違いなく運転がうまい人です。
速く走るということは、クルマが動く仕組みを頭で理解できていて、クルマをどう動かしたいかイメージができていて、クルマの動きを残さず身体で感じ、必要な操作を必要な時に必要な量だけ正確に行なえる、ということです。つまり速く走ること自体、ドライビングポテンシャルが高いことの証明です。

かって、YRSオリジナルビデオ用に「ドアンダーを出しているシーン」を悪い例として撮影しようとしました。しかし運転を担当したスタッフは、いつもアンダーステアに悩まされている受講生を身近に見てますから、その気分になってブレーキをドン、ステアリングをバキッとやるのですが、アンダーステアが顔を出すのはほんの一瞬。気をつけて見ていないとわからないレベルで、当然ながらアンダーステアの映像にはならずボツになりました。

つまるところ運転というものは実は考えてやるものではなく、自然に身体が動いてクルマを動かしているわけです。アンダーステアを出すということを、もはやイメージできないスタッフが無意識に修正してしまっていたのも無理からぬことなのです。その域に達することができれば、運転は間違いなく上手いと言えます。

クルマを運転するからには運転が上手いほうがいいに決まってます。そのほうが運転していて楽しいはずですし安全でもあります。楽しいと感じられれば、それだけ運転に必要な情報を取り入れることができます。『その域』に達するのは特別な人だけではありません。ステアリングを握っている人なら、誰でも『その域』に近づくことはできます。

日本ではスピードを出さないことが安全だと言われていますが、それは違います。高速道路を例に取れば、100キロしか出したことのない人が100キロで走るのは危険です。しかし150キロを体験していて、その速度でもクルマを意のままに操れる人が100キロで走るのが安全だとユイレーシングスクールは考えます。そこにクローズドコースであらゆる速度域での操作を練習できるドライビングスクールの存在意義があるのです。

何をもって運転が上手いと感じるかは人さまざまです。上手い下手よりも、「今よりクルマをもっと理解したい」と思っている方はぜひユイレーシングスクールに遊びに来て下さい。』

・YRSオーバルロンガー

クルマの動かし方に興味のある方は6月12日開催のYRSドライビングワークショップに遊びに来てみませんか。

第190回 なぜYRSドライビングワークショップなのか その3

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ユイレーシングスクールではテキスト形式のメールマガジンを発行している。以下はその最新号の抜粋です。

『YRSドライビングワークショップFSWでは午前中にスラローム、ブレーキング、フィギュア8の3つのコースを走ります。参加者を3班に分けて各コースを一定時間でローテーションするので、参加者は常に走りっぱなしです。もちろん、できるだけ反復練習の回数を増やして、「失敗の数」を減らし、「うまくいったかな?の数」や「まぁまぁ成功の数」を増やすためです。今回はフィギュア8についての話です。

二つの円の周りを八の字を描くようにできるだけ速い速度を保って回る。YRSドライビングワークショップのフィギュア8練習です。

速く走るためにはクルマが性能を発揮しやすい状態を創る必要がある。性能を発揮しやすい状況は理論的に最適な操作から生まれる。
加速をしたいのなら舵角はゼロのほうが効率がいい。定常円旋回中は加速ができないから、旋回を始める時の速度が重要になる。円と円を最短距離で結ばないとロスになる。アンダーステアではクルマが前に進まない。

つまり、半径22mの二つの真円を前にして、どう走れば理論的に最も速いかを探る過程でやるべきことが見つかり、それを実行する過程で具体的な操作ができるかできないかを検証し、なぜできないかの疑問を自問する過程で間違いなくクルマと貴方の距離が縮まる。そのために考案したカリキュラムだ。』

・YRS流フィギュア8
※少し長いですが(4分27秒)速くない走り方と速い走り方の違いを比較してみて下さい)

クルマの動かし方に興味のある方はYRSドライビングワークショップに遊びに来てみませんか。

第189回 なぜYRSドライビングワークショップなのか その2

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ユイレーシングスクールではテキスト形式のメールマガジンを発行している。以下はその最新号の抜粋です。

『YRSドライビングワークショップFSWでは午前中にスラローム、ブレーキング、フィギュア8の3つのコースを走ります。参加者を3班に分けて各コースを一定時間でローテーションするので、参加者は常に走りっぱなしです。もちろん、できるだけ反復練習の回数を増やして、「失敗の数」を減らし、「うまくいったかな?の数」や「まぁまぁ成功の数」を増やすためです。今回はブレーキングについてお話します。

ブレーキングの理想は、『そのクルマの制動性能の全てを使い、できるだけ短い距離で減速しクルマを止めること』です。それができれば公道での危険回避にも、サーキットを速く走るのにも役立ちます。

ですから、YRSドライビングワークショップのブレーキング練習は100キロぐらいまで加速して、できるだけ短い距離でクルマを止める練習をします。ところが練習を開始するとブレーキペダルを踏んでいるのに速度が落ちない例や、ABSが作動して制動距離が伸びてしまっている例がたくさん見られます。

実際の操作を見るすべがないのであくまでも想像ですが、「できるだけ短い距離」でという呪文に惑わされてスロットルペダルからブレーキペダルに一気に足を踏みかえると同時に踏み込んでしまった結果ではないかと。これでは制動距離を縮めることはできません。クルマが減速する理屈が無視されているからです。

クルマが減速するためにはタイヤのグリップが必要です。ブレーキローターとブレーキキャリパーが生む制動力よりもタイヤのグリップのほうが重要なのです。タイヤのグリップは加重が抜けていると少なくなっています。加重をかければタイヤのグリップは増しますが、急に加重をかけもそれだけ増加することありません。

理想のブレーキングは、ブレーキペダルにかける力=踏力の増加に比例して減速G=マイナスの加速度が立ち上がること、とも言えます。それを実現するためには、加重移動に敏感になり、加重の移動に合わせて踏力を連続して変化させられるようになる必要があります。

何度も何度もブレーキングの練習ができますから、いろいろ試せばいいのです。「ドカン」とブレーキペダルを蹴飛ばしたらABSが介入した。次は蹴飛ばすのをやめればいいのです。車速が思ったより落ちない。ブレーキング中に踏力を増やせば状況が変わるかも知れません。

試したことは身体が覚えてますから、どんなブレーキペダルの踏み方が《4輪が地面にはりついてクルマがめり込むような制動》をするかを探し続ければ、間違いなくクルマと貴方の距離は縮まります。』

・YRS流ブレーキング (スレッショールドブレーキング)

・YRS流ブレーキング (下手なブレーキング)

・YRS流ブレーキング Ver.2 (右足の動きがご覧になれます)

クルマの動かし方に興味のある方はYRSドライビングワークショップに遊びに来て下さい。

第188回 なぜYRSドライビングワークショップなのか その1

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ユイレーシングスクールではテキスト形式のメールマガジンを発行している。以下はその最新号の抜粋です。

『YRSドライビングワークショップFSWでは午前中にスラローム、ブレーキング、フィギュア8の3つのコースを走ります。参加者を3班に分けて各コースを一定時間でローテーションするので、参加者は常に走りっぱなしです。もちろん、できるだけ反復練習の回数を増やして、「失敗の数」を減らし、「まぁ成功の数」や「うまくいったかな?の数」を増やすためです。順を追って、なぜそのような練習をするかお話します。

まずスラロームです。20m間隔のスラロームでは連続してクルマの向きを変えなければなりません。クルマ側から見ると、一定の時間が経つとロールの方向が連続して逆になるということです。逆にロールするということは、大きなウエイトトランスファーを伴いますからクルマがバランスを崩しやすい状態にあるということです。イーブンスロットルでスラロームを行うならまだしも、少しでも速くスラロームを抜けようとしてスロットルをいじると、クルマには左右のローリングモーションに加えてピッチングモーションが加わります。クルマ側から見ると、絶えず4輪のグリップそれぞれが変化している状態です。と言うことは、そのクルマ本来のロードホールディングが期待できないということです。
そのため、速く走ろうとするとスラロームコースの先のほうで軌跡が変わりパイロンをクリアできなくなったり、それほど速度が高いわけでもないのにテールがスライドしたりするわけです。

ですが、スラロームを速く抜ける方法はあります。正確に言えば、『速度を落とさずにスラロームを抜ける』ことはできます。等間隔でパイロンが並んでいるスラロームでは加速を続けながら走り続けることは不可能ですから、まず1本目にアプローチした速度を維持することを優先します。
ブレーキは一切使いません。ギアは2速。スロットルのオンオフとステアリングだけでパイロンを縫って走ります。この時、対角線の加重移動をできるだけ少なくし、舵角を減らしてタイヤのグリップを加速に振り分けることができれば、速度を落とさずにスラロームを抜けることができます。慣れれば速度を上げながら抜けることもできます。

スラロームの練習の眼目は、「スロットルとステアリングの操作とクルマの動きを連携させること」にあります。
スロットルを開けている時間がほんの少しでも長いとステアリングをバキッと切らなくてはいけなくなります。アンダーステアを出さないためにゆっくりステアリングを切ろうとすれば、速度を落とさざるを得ません。状況は様々です。
クルマの動きを感じながら、どのくらいの瞬間、どのくらい強くスロットルを踏むか。ゆっくり切り始めてどこまでステアリングを回すか。果たして瞬間的にステアリングを戻せるまでに回しているか。

うまくいかなくてもいいんです。クルマが性能を発揮しやすい操作がイメージできて、それに向かう努力を絶え間なくできれば、それから外れないように意識することができれば、外れたと感じたら次の次のパイロンまでに修正する覚悟ができれば、間違いなくクルマと貴方の距離は縮まります。』

・YRS流スラローム動画 その1 (漫然とした操作とクルマが性能を発揮しやすい状況を意識した操作の違いをご覧になれます)

・YRS流スラローム動画 その2 (速度を上がられない走り方と上げられる走り方の違いをスローモーションでご覧になれます)

クルマの動かし方に興味のある方はYRSドライビングワークショップに遊びに来て下さい。